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西海市

西海市の高齢化が進むと、暮らしはどう変わる?

諫早から西海市に行く日は、気分もちょっと切り替わる。
西海橋を渡って、国道202号をゆったり走っていると、空の広さと海の匂いがふわっと感じられる。
家と家の距離も広めで、なんだか呼吸が深くなる。

今回は、そんな西海市で高齢化が進むと、暮らしがどう変わるのか。
私なりに、生活目線で書いてみる。

まずは、ざっくり結論から。

 

3つの変化に絞ってみた

西海市で高齢化率が高くなると、暮らしのなかでとくに目立ってくるのはこの3つ。

・移動がひと苦労になる
・買い物と通院に、時間も体力も取られる
・助け合いが、やさしさじゃなくて必須になる

逆にいえば、車が使えるかどうか、近くに頼れる人がいるか、ちょっと寄れる場所があるかで、生活のしんどさがガラッと変わる。
この差は、大きい。

 

移動が大きなハードルに

諫早も車がないと不便だけど、西海市はもっと「車ありき」で成り立ってる感じがする。

例えば、大瀬戸、西彼、大島、崎戸…同じ市内でも、それぞれが遠い。
国道206号に出るだけでも一仕事な場所もある。

お年寄りが増えてくると、
・運転を続ける人
・免許を返納した人
・もともと免許を持ってない人
この3つが混ざってくる。すると生活の流れも三者三様。

車を運転できる人は、買い物も病院も一日でまとめられる。
でもそうじゃない人は、送迎の段取りから始まって、バスの時刻と天気を確認して…と、準備だけで疲れる。

西海パールラインを通って指方ICや大串ICを抜ければスムーズに見えるけど、
実際はそんなに頻繁に高速に乗るわけじゃない。

日常の足は、地道に202号か206号。
この現実、じわじわ効いてくる。

 

お店があるかじゃない、「行けるか」が大事

西海の買い物って、実は店は点在してる。
近所の商店と、少し大きめのスーパーや直売所の組み合わせで、なんとか暮らしを回している感じ。

たとえば「みかんドーム」。観光客が多いイメージだけど、地元の人も野菜や魚を買いに来る場所。
賑わってると、それだけでちょっと安心する空気になる。

「エレナ西海店」も生活の拠点みたいな存在。
お惣菜も日用品もそろうし、ATMもある。ほんとにありがたい。

でも、そういうお店があっても、「行けない」人には意味がない。
ここが一番の課題だと思う。

具体的な問題はこんな感じ。

・買い物は週1ペースになりがち。だから冷蔵庫が大きくなる
・米や水みたいな重い物は、家族か宅配頼みになる
・天気が悪い日が続くと外に出なくなって、足腰が落ちて、もっと出られなくなる

派手じゃないけど、ジワジワ効いてくるループ。止めにくい。

 

病院に行くのが、ちょっとした旅

お年寄りが増えると、当たり前に通院が増える。これはもうしょうがない。
でも問題は、通院が気軽じゃなくなること。

西海橋を渡る景色はきれいだけど、体調が悪い日にその距離はきつい。
しかも、診察して、薬もらって、せっかく外に出たから買い物もして…
一通り済ませたら、もうクタクタ。帰って寝るしかない。

送迎してる家族のほうも、けっこう疲れる。
仕事を調整して、昼間の何時間かをそこに使う。
これが週に何度もあるとなると、なかなかしんどい。

頼れるかかりつけ医が近くにあるとだいぶ助かるし、
訪問診療とか送迎サービスを利用できると、暮らしのリズムも崩れにくくなる。

ただし、そういう支援を受けるには手続きがいる。調整もいる。
それを誰がやるか。ここがまたハードル。

元気なうちに準備できたらいいけど、なかなかね。理想と現実。

 

公共施設は、ちょっとした「避難所」になる

高齢化が進むと、役所に行く機会が増える。
手続きや相談、いろいろある。

西海市役所の本庁舎は大瀬戸にあって、別館には福祉や健康系の窓口がある。
市内を移動してる人は、目的によって場所が変わるから、そこそこ大変。

そんな中、図書館や図書室の存在がありがたい。

・西彼図書館
・大島図書館
・崎戸中央公民館図書室
・西海歴史民俗資料館図書室
・大瀬戸歴史民俗資料館図書室

こういう場所が、それぞれの地域に点在してるのが西海らしい。
ただ本を借りるだけじゃない。

涼みに行ける、暖まりに行ける、誰かと話せる。
高齢者が多い町では、それだけで「安心できる場所」になる。
これ、ほんとに大事。

 

助け合いは、やさしさというより「生活の仕組み」

高齢化が進むと、地域のつながりが強くなる。
というか、強くならないと生活が回らない。

ゴミ出しに困ってたら、誰かが手を貸す。
草刈りや溝掃除は、少人数でなんとか回す。
誰かが倒れたら、まず近所が動く。

でも、助ける側も年を取っていく。
気がついたら、元気な人に負担がどんどんのしかかってる。

最初は「お互いさま」で始まっても、だんだん「いつも同じ人」が動いてる構図になると、疲れが見えてくる。

西海市のあちこちで、そういう場面が増えてる気がする。

 

観光地があると、暮らしにも効いてくる

西海市には観光地もいろいろ。

・長崎バイオパーク
・七ツ釜鍾乳洞
・大島大橋を渡るドライブコース

こういうスポットがあると、インフラも少しずつ整ってくる。
トイレがきれいになったり、案内板が増えたり。

実はこれ、高齢者にとっても嬉しい。
ベンチがある、屋根がある、道が歩きやすい。そういうちょっとした整備が、外出しやすさに直結する。

ただ、観光地が混み合う休日は、逆に生活がしづらくなることもある。
渋滞、駐車場不足、音。

賑わいと暮らしのバランス。これがむずかしい。

 

諫早から見ると、違いがはっきりわかる

諫早で暮らしていると、買い物も病院もいくつも選べるのが当たり前になってる。
でも西海では、そうじゃない日がある。

特に、車を手放した瞬間から、日常の見え方がガラッと変わる。

高齢化率が高い影響って、
ドーンと派手な話じゃなくて、
・予定を立てにくい
・外に出にくい
・人に頼む機会が増える
・疲れが抜けにくくなる

そんな、小さな不便の積み重ねだと思う。
そしてある日、それが一気に大きくなる。

 

もし自分が西海で暮らすなら

私だったら、こうする。

・元気なうちに、行きつけの店を決めておく
(エレナ西海店、みかんドーム、役所を一日で回る習慣をつける)

・近所や家族と、ちょっとした送迎や見守りの話をしておく

・図書館や公民館を、生活ルートに自然に組み込んでおく

これだけでも、年を重ねたときの安心感がだいぶ違うはず。

西海の景色は、ほんとうにきれい。
でも、出かける元気がなかったら、その景色も遠くなる。

だからこそ、「足元の暮らし」をどう支えるか。
高齢化が進む町では、それがいちばんの課題なんだと思う。


 


 

西海市に足を運ぶたび、自然の美しさと同時に、暮らしの「静かな大変さ」も感じるようになった。
特に、高齢化による変化は、じわじわと生活を締めつけていく感じ。
でも一方で、図書館や道の駅みたいな“居場所”がちゃんと点在してるのが救いでもある。
もし私が将来西海で暮らすなら、今から「暮らしの動線」を意識しておきたいと思った。
元気なうちに動く、ということの重みを改めて感じた一日だった。

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西海市   2025/12/22   諫早開発陣